建通新聞社四国
2015/01/06
【高知】林業振興・環境部 15年度5.6億増
高知県林業振興・環境部の2015年度当初予算見積もりは、一般会計が130億3056万円で、14年度当初より46億5185万円、26・3%の減。このうち、公共事業には78億4471万円で、5億6253万円の増加となっている。このうち、15年度から新たに治山等激甚災害対策特別緊急事業費を設け、大豊町安野々など7市町の14カ所を対象に6億4173万円を見積もっており、緊急かつ集中的に山地の復旧に取り組む方針。
公共事業のうち、山地災害の早期復旧と林地崩壊の防止には、39億5937万円(14年度当初比5億8554万円増)を要求している。主な事業は、新設する治山等激甚災害対策特別緊急事業費のほか、山地治山事業費に12億9999万円で、室戸市白壁など29カ所。水源地域など保安林整備事業費に2億3571万円で、安芸市別役など6カ所。山地防災事業費に12億9106万円で、北川村長山など43カ所。災害関連緊急治山等事業費に3億円などを見込む。
林道整備には25億1465万円(同比946万円増)を要求。主な事業は、林道開設事業費に5億5264万円で、島日浦線など15路線16カ所。林道改良事業費に1億2466万円で、一の谷脇ノ山線など8路線8カ所。道整備交付金に10億5953万円で、河口落合線など24路線31カ所。山のみち地域づくり交付金事業費に7億7781万円で、中村・大正線など4路線9カ所を見込む。
健全な森林の育成のための間伐や多様な森林整備の育成には13億7068万円(同比3247万円減)を要求している。
南海トラフ地震対策関連では、山地災害防止事業として、山地災害危険地に近接する安芸市八流地区と黒潮町灘地区での避難路・避難場所の安全確保に2400万円。東洋町生見地区と土佐清水市竜串地区で、防潮堤の陸こうを常時閉鎖し、代替施設として階段などを設置する工事に7400万円。また防災拠点や避難所に再生可能エネルギーや蓄電池の導入などの支援に1億9730万円を見込んでいる。