建通新聞社(東京)
2015/01/05
【東京】旧知事公館を住友不動産に売却―都
東京都財務局は、旧知事公館の売却に伴う一般競争入札を開札し、43億6800万円で応札した住友不動産(新宿区)を落札者に決めた。2200平方b超の土地と延床面積1800平方b規模の建物を一括して売り払う。3月23日までに契約を結んで引き渡す方針だ。
旧知事公館は渋谷区松濤1ノ15の敷地2220平方bに所在。建物の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ1885平方b。総工費12億円を掛け1995年に完成した。
青島幸男元知事が入居したが99年には知事公館としての用途を廃止。その後、民間事業者に貸し付けたり研修施設として都内部で利用した。08年と2013年には外国政府の大使館としての用途に限り公募売却の手続きを行ったものの買受希望国がなかったため、一般競争での売却手続きを進めていた。
土地・建物の他、日本庭園や正門、コンクリート塀、防火水槽、ネットフェンスなどの工作物も一括して売り払う。今回の入札には住友不動産の他、三菱地所レジデンス(千代田区)が応札。最低売却価格は35億1000万円に設定していた。