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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/12/26

【群馬】共愛学園小学校の開学へ年明け施工者決定へ

共愛学園(須田洋一理事長、前橋市)は、2016年4月の小学校開学に向け、1月下旬に開く理事会で本体工事の施工業者を決定する。今月18日に開かれた群馬県私立学校審議会で小学校設置の承認が下りたため、学園側は22日に県内の建設業者5社へ見積もり依頼を出した。1月中旬から下旬に見積もりが提出される見通しで、予定通りに施工者が決定すれば、3月下旬から4月上旬に着工し、2016年2月の完成を目指す。(2面に立面図などを掲載)
共愛学園小学校開学が決定され、県内で初となる幼稚園・保育園から大学までを擁する総合学園が誕生する。小学校はJR両毛線駒形駅のすぐ横、JR両毛線駒形駅北口から北東に200m、共愛学園本部から南に650mの好立地に位置している。現地では、小林工業が1月末までの工期で造成工事を進めているところ。
見積もりを依頼した5社は◇建築◇機械設備◇電気設備◇外構−などの全体工事費を算出することになっているが、学園側は工事の際、学園協賛企業の下請け採用を呼びかけている。
小学校は、学校用地の面積9978・63uにRC造とW造の2階建て、延べ床面積5925・61uで計画している。校庭の面積は4365・9uとなり、校地内の西側に正門、職員と来客者駐車場、送迎用ロータリー、地域に開放するポケットパークを設ける。校舎は、校地の北側へ体育館と一体化した造りで建設する。1階の南側には職員室、事務室などといった事務機能、各64uの普通教室6クラスを集約する。施設中央には、吹き抜けのランチルーム396席(面積619u、396席)やステージをレイアウトし、礼拝堂や食堂として多目的に活用する。施設北側には2階までの吹き抜けの体育館、厨房、図書室、保健室を配置。このほか、音楽室や倉庫なども整備する。2階の施設南側は1階と同様に普通教室6クラスをはじめ、会議室、スタジオ、PTA会室、教材準備室などを設置。1階にある図書室の上階には絵画兼図工室、理科室、家庭科室などの特別教室でまとめた。そのほかは吹き抜け空間となり、開放的な校内とする。
各普通教室にはオープンスペースを設け、このスペースと教室との間仕切りを可動式にして開放することで、用途に応じた利用が可能となり、他クラスとの合同授業も行うことができる。
グラウンドはL150mトラックを設け、校庭の周りにはサクラ、イチョウ、カエデ、クヌギのほか、マツなど四季を感じられる樹木を植え、理科の授業でも利用する。設計は、勝山工務所(前橋市)が担当した。
小学校の設置は、積年の懸案事項でもあったほか、グローバル社会の進展に伴い、英語教育が充実した幼稚園が増えるなど、早期からの外国語教育が求められるようになったことなどを背景に設置への期待が高まり、このほど開学に向けた着工の運びとなった。