トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(茨城)
2014/12/26

【茨城】県竜ケ崎工事 相野谷川改修で常磐線橋梁改築進む

 県竜ケ崎工事事務所河川整備課は、一級河川相野谷川改修事業で、JR常磐線橋梁の改築を進めている。工事は協定に基づきJR東日本水戸支社が進めており、下り線は本線への切り替えが終了。今後、上り線の切り替えや迂回路撤去などを順次進め、2015年度完成を目指す。このほか同事務所では、JR橋改築後の国道6号橋梁改築に向け、国交省と協議を進めていく。
 同川は取手市寺田に源を発し、取手市小文間の排水機場で利根川に合流する全長5・4qの河川。上流部は都市排水路の流末として位置づけしているが、都市排水路流域では首都圏のベッドタウンとして急激な開発による都市かが進んだため、台風や集中豪雨時などに内水による道路冠水被害が発生している。
 この解決のため取手市は、新取手地区の雨水排水整備事業と下高井雨水幹線の整備を進めている。しかし冠水被害の解消を図るには、放流先である相野谷川の全線にわたる改修事業の早期完成が求められている。
 県は1979年に相野谷川(全体区間5・4q)の国補河川改修事業に着手し、下流から延長2・2qについては通常の総合流域防災事業として完成。JR常磐線橋梁から上流区間(2・2〜5・4q)の3・2qは、総合流域防災事業(住基)として1995年から着手し、構造物改築を先行して実施。これまでに道路橋4橋が完成しているほか、用地もおおむね買収済み。
 10年度には井野根堰を改築したほか、JR常磐線橋梁改築の詳細設計をジェイアール東日本コンサルタンツ梶i東京都渋谷区)で策定した。JR橋梁は、現在橋長約6mのものを橋長約25mにする。
 JR橋梁改築工事は、債務負担行為として設定した5年間(12〜16年度)31億円の枠を基本に、年度ごとに協定をJR東日本水戸支社と結び、工事を進める。今月、下り線の本線切り替えが終了。これから上り線の切り替え、迂回路撤去、農地復旧などを行い、15年度完成を目指す。
 また県竜ケ崎工事事務所河川整備課では、JR橋改築後の国道6号橋梁改築に向けて、道路管理者(国交省)と協議を進めていく。
 全体事業費は106億4900万円で、このうち通常区間は41億600万円、住基区間は65億4300万円。昨年度までの事業費は76億5500万円で、進捗率71・9%。住基区間の昨年度末までにおける進捗率は54%。