建通新聞社四国
2014/12/17
【高知】施工パッケージ型積算を1月から適用
高知県は、2015年1月1日から積算を行う土木工事と港湾工事の一部に、施工パッケージ型積算方式を導入する。
適用する範囲は、舗装、道路改良、築堤・護岸、道路維持・修繕、河川維持・修繕、砂防堰堤、電線共同溝の9工事区分の209工種と港湾工事における根固ブロック工(根固ブロック製作)。
同方式は、直接工事費の施工単位ごとに機械経費、労務費、材料費を含んだ標準単価を設定し積算する方式。受発注者間で合意した単価と応札者単価を収集し、複数年の単価傾向をモニタリングするとともに実際の施工状況などの変動を踏まえた。
これまで、直接工事費の算出方法は工種ごとに機労材単価を積み上げ、各工種の必要量を計上する積み上げ方式の積算だったが、施工パッケージ型積算方式では、施工単位ごとに国が定めている積算単価に補正式を当てはめ、各地区・時期の積算単価を算出する。
施工パッケージを導入した工種は、積算基準書から歩掛が削除され、工事区分にかかわらず全ての土木工事で施工パッケージによる積算を行う。
同方式の導入により、受注者側には、元請け・下請け間の契約の透明性や受注後の単価協議や設計変更時などにおける受発注者の協議の円滑化、発注者側には積算作業の簡素化などが期待されている。
なお四国内では、香川県と愛媛県が7月から導入済みで、徳島県は15年7月から導入する予定。