日本工業経済新聞社(群馬)
2014/12/16
【群馬】来年7月の着工見据え発注へ 玉村中央小大改修
玉村町は、玉村町立中央小学校の大規模改修を計画している。来年7月から本体工事に着手し、単年度の完成を目指している。現段階での総事業費には、約8億円を見込んでいる。工事期間中は集中的に本体工事ができるよう、プレハブの仮設校舎も建設する。本体工事の契約に向けては議会承認が必要となる見通しで、早ければ6月町議会に上程したい意向もあるが、日程的に厳しいことや国からの内示決定の都合もあるため、上程できるかは流動的。このため、場合によっては臨時議会への議案上程も視野に入れている。
中央小学校は、福島にある1983年築のRC造3階建て、延べ床面積4573uの校舎棟やS造3階建て、延べ床面積634uの食堂棟のほか、S造平屋建て、延べ床面積761uの体育館で構成。その後、児童数の増加を受けて1991年に校舎の増築を実施した。建設当時からの校舎などは築後30年以上が経過し、老朽化が進行しているため、壁などのクラックや設備機器類の劣化が目立つ状況にあり、今回の大規模改修が決定した。ことし4月7日時点の児童学級数は、430人の18学級となっている。
工事は、校舎と体育館を対象に実施する。施設の全面リニューアルとなり、壁や給排水設備、照明設備、床面、内外装などを一新するほか、トイレのバリアフリー化も併せて行う。災害時は避難所にもなるため、トイレの段差を解消し、現代ニーズに合わせた洋式中心の便器配列へと改善する。
現在は、設計をまとめている最中で、蛭川建築設計事務所(玉村町)が担当している。
工期は夏休みを含め、来年7月から2016年3月末までの9カ月を見込んでおり、5月から6月ころに本体工事が公告となりそうだ。建築、機械設備、電気設備の分離発注とするか、一括発注とするかは今後決定する。なお、議会案件となった場合、7月の着工に間に合わせるためには6月町議会への上程が理想的だが、国からの内示決定の時期などを踏まえると流動的な状況。
また、工事期間中は仮設のプレハブ校舎を設置する。仮設校舎は、新年度早々にも発注となる見通しだ。