日本工業経済新聞社(群馬)
2014/12/11
【群馬】県東部農業が来年度から大間々用水改修を予定
大間々用水は昨年度、県営調査に加えられ、プロファ設計(伊勢崎市)が調査や基本設計を担当した。計画がまとまったため、同課は来年度から新規で着手したい考え。来年度は、より詳しい調査と詳細設計の作成を予定している。
大間々用水は、みどり市大間々町と桐生市黒保根町の境界を流れる一級河川深沢川より取水し、山林内から国道122号の西側(山側)を沿って走り、みどり市のほか、桐生市新里町や伊勢崎市赤堀町の一帯にある田畑へ供水している。国道122号沿いある隧道は1962年に整備された素掘りで、この中にコルゲート管を入れている。この管が老朽化してきているため、ほかの箇所では改修を進めている。
今回は、同用水の6号、7号、8号と呼ばれる区間で、暗渠部L400m、開渠部L90mが対象。暗渠部は、岩石内に掘られたH1400o、W1200oの隧道の内面の成形とコンクリートの覆工を予定している。開渠部はH700o、W900oで、土砂や枯れ枝の落下を防止するために蓋を設置する。事業費はみどり市のアロケート分1500万円を含め、4億円を見込んでいる。
今回の事業とは別に、同課は大間々用水の頭首工についても改修に向けた調査を実施中。プロファ設計が本年度に基本設計を作成。深沢川にある砂防堰堤2基の間にある頭首工は土砂や石などで埋まり、機能を十分に発揮できていない。来年度は、河川を管理する県桐生土木事務所などの関係機関と協議に入る。
大間々用水は幹線導水路L7q、幹線パイプラインL19q、末端パイプラインL81q、早川貯水池などから構成されている。管理は、大間々用水土地改良区が担っている。