日本工業経済新聞社(群馬)
2014/12/10
【群馬】清里南北が2期突入 南新井第2期に完成合わせ
前橋市は、清里地区南北幹線整備事業の第1期が来年度に完了することを受け、第2期をスタートさせる。この路線の接続先である一般県道南新井前橋線の第2期工区(今後開設予定)の完成時期に合わせて、来年度は第2期の測量設計に着手し、2017年度の完了を目指す。関連して、県前橋土木事務所が進めている一般県道南新井前橋線の2期工区は来年度も本年度に継続して用地買収に取り組み、17年度中の開通を視野に事業の促進を図る。また、国道17号上武道路へアクセスさせる日輪寺工区では来年度下期からの工事発注を目指し、上武道路の開通に間に合わせる。
前橋市が進めている清里地区南北幹線整備事業は、青梨子町と池端町とを南北につなぐ市道00−149号線の拡幅計画。第1期はL1260mの現道W6mをW10m(片側歩道W2・5m)まで拡幅しており、2015年度は、残る道路工L160mと池端公民館前のL60mに着工して第1期が完了するため、第2期の整備に向け、測量設計にも着手する。
第2期は、池端公民館から以北L220mで、将来的に県前橋土木事務所が計画している一般県道南新井前橋線の2期工区と接続させる。県事業の完了が17年度を目指しているため、市の整備もこれに併せて促進を図る。
一方、県前橋土木事務所が前橋市池端町で計画を進めている一般県道南新井前橋線の2期工区は、本年度から用地買収に取り組んでいる。来年度も引き続き用地買収を進めるほか、一部埋蔵文化財調査の試掘調査にも用地買収の状況に応じて取り組む。その後、16年度から着工し、17年度中の事業完了を目標に掲げている。2期工区は、関越自動車道駒寄スマートICの西側から旧主要地方道高崎渋川線までのL1040m区間のうち、県前橋土木事務所の担当はL860m。吉岡町との境界から以東は県渋川土木事務所の担当となり、用地買収が進められている。
他方、前橋市日輪寺町の日輪寺工区は、用地買収が15年度で完了する見込み。本年度は埋蔵文化財調査を促進中。埋文調査は来年度上期いっぱいまでかかる見通しで、順調に事業が進行すれば、来年度下期から工事発注を開始し、上武道路の開通に間に合うよう16年度中の事業完了を目指す。
日輪寺工区の主な構造物は、市道を横断させるためのL13m×W6m×H6mのボックスカルバート(BC)。また、このBCを越えるための補強土壁L130mも建設する。来年度はこれらのほか、地盤改良工、道路改良工、舗装工、擁壁工などを発注して集中的に工事を進める。
日輪寺工区は、上武道路へのアクセス道路として市道00−009号線の多嘉橋から国道17号上武道路までをつなぐ前橋市都市計画道路総社荒牧線の開設。計画はL360m、W24〜26mの開設で、この道路整備により既存市道を失うため、地域間交通を確保しようと、BCや付け替え市道の設置を行う。