建通新聞社(東京)
2014/12/10
【東京】15年着工へ―竹芝地区開発計画
東急グループのアルベログランデ(中央区)は、「都市再生ステップアップ・プロジェクト(竹芝地区)」に基づく開発事業を2015年に着工し、20年に完成させる方針だ。「竹芝地区開発計画」として港区海岸1丁目に39階建て延べ18万平方b規模の「業務棟」と21階建て延べ2万平方b規模の「住宅棟」を新築するもので、事業内容とともに環境影響評価書案をまとめ、東京都に提出した。今後、環境アセスや都市計画手続きなどを進め着工に備える。
同事業では、旧芝離宮恩賜庭園と新交通ゆりかもめの竹芝駅に挟まれた都有地1万5591平方bに都が70年間の定期借地権を設定した上で、公募選定した東急不動産(渋谷区)と鹿島(港区)に開発を委ねる。
敷地は区道を挟んで東西に分かれており、東側に鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上39階建て延べ18万平方bの業務棟を、西側に鉄筋コンクリート一部鉄骨造21階建て延べ2万平方bの住宅棟を建設。業務棟は高層部をオフィスとし、低層部に既存の都立産業貿易センターを建て替える形で「新産業貿易センター」を配置するほか、起業支援などを担うコンテンツ施設を整備する。住宅棟には188戸の住宅とともに、保育所や商業施設を設置。駐車場は業務棟に339台、住宅棟に51台を確保し、業務棟には高効率のコージェネレーションシステムを導入する。
敷地内にある都立産業貿易センターを都が解体後、住宅棟から工事を開始し、続いて業務棟の建設に着手。竹芝駅から住宅棟を通過し業務棟につながる歩行者デッキ・マリンブリッジと、業務棟から浜松町駅方面に連絡するスカイブリッジ・グリーンブリッジも順次施工して20年中に全ての事業を完了させる。