静岡県は、国の三方原用水2期(浜松市)に関連して2015年度に県営三方原用水更新整備年次計画を策定し、施設の劣化状況や国営事業の進捗に併せて水路のパイプライン化や着水槽などの改良を順次実施していく。12月5日に開かれた静岡県議会12月定例会の一般質問で、三方原用水整備について野知泰裕交通基盤部長が答えた。
三方原用水2期の整備計画では、国が幹線水路の老朽化対策や耐震対策のための改修、多様な用水需要に対応するための5カ所の調整池新設や遠方制御システムの導入を行い、併せて静岡県が20路線、約53`の支線水路の整備を行う。このため、県は15年度に県営三方原用水更新整備年次計画を策定する方針を示した。
また、遠州灘海浜公園篠原地区へのスポーツ施設建設については、浜松市から「防災用避難施設機能を有するスポーツ施設設置」の要望があり、県と浜松市の関係部局で第1回勉強会を開いた。野知部長は、施設の設置箇所について、「今後勉強会で検討した上で決定すべき事項ではあるが、浜松市総合水泳場東側区域の他、浜松市が公園予定地として所有している水泳場南側の区域が考えられる。東側区域は民有地を新たに購入する必要があるなどの課題があり、市が所有する南側区域を含め防災用避難施設として機能を有するスポーツ施設の立地可能性について検討を進めていく必要がある」と述べた。
県は浜松市との勉強会を通して導入するスポーツ施設の種類や規模などの計画内容を整理し、地域や関係者の意見を聞きながら実現に向けて検討を進める方針だ。
(2014/12/10)
建通新聞社 静岡支社