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建通新聞社四国
2014/12/09

【高知】龍馬記念館の基本設計 建築は石本・ワークステーション・若竹設計JV、展示は丹青社に

 高知県文化推進部は、坂本龍馬記念館の新館建設と既存館改修に向け、建築と展示の基本設計を選定するため公募型プロポーザルを行い、建築は石本・ワークステーション・若竹設計共同事業体(東京都・横浜市・高知市)、展示は丹青社(東京都)を候補者として特定した。近く契約する予定。委託期間は建築が2015年5月31日、展示が15年6月30日までで、基本設計の意図を的確に反映させるため、引き続き実施設計も随意契約で結ぶ予定。工事は新築、改修とも16年度の発注を目指している。
 建築の基本設計には4者が応募したが、2者が資格要件を満たしていなかったため、残る2者で11月27日に審査委員会によるヒアリングを行った。候補者となった石本・ワークステーション・若竹設計共同企業体の提案は、「新館の建築だけでなく、既存館の改修を含めた全体的な提案であり、建築にかかる法的規制についても十分に検討されていた」とし、高い評価を得た。
 展示の基本設計には3者が応募し、すべてが資格要件を満たしていたため、11月26日に審査委員会によるヒアリングを行った。候補者となった丹青社の提案は「新館、既存館の展示にかかる提案のほか、工程管理や予算削減にかかる提案についても、魅力的かつ具体的な考え方が示されていた」とし、高い評価を得た。
 基本構想によれば、新館の規模は2階建て延べ1900平方b。主に博物館としての機能を有し常設・企画などの展示部門や収蔵庫などの収集保存部門を配置する。1階はバスロータリーの一部としてピロティを設置するため、1階より2階の建築面積を広く取る方針。概算工事費は約15億円。建設地は既存館北西側の敷地1200平方b。
 既存館の規模は、鉄骨鉄筋コンクリート造地下2階地上2階建て延べ1841平方b。間取りを変更し、パネル展示室や体験型展示室・映像コーナーなどを設ける計画。また老朽部分の改修として、外壁塗り替えや床カーペット張り替え、照明器具を高効率型に改修、ユニバーサルデザインを取り入れた改修などを行う予定。概算工事費は約4億円。
 また展示の概算工事費は新館が約3億円、既存館が約1億円を見込んでいる。
 工事は16年度に発注予定で、新館と既存館を一括するか分離するかは未定。既存館は17年夏、新館は18年初めのオープンを目指す。
 所在地は高知市浦戸830。