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建通新聞社(東京)
2014/12/08

【東京】佐藤総合で―東京国際展示場増築設計 五輪メディアセンター会場に

 東京都財務局は東京国際展示場(東京ビッグサイト)の増築に伴う基本設計作業を佐藤総合計画(墨田区)で開始する。既存建物の設計を担当した同社に随意契約で業務を委託した。増築棟は2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時に設置する「メディアセンター」としても使用する建物で、延床面積6万5000平方b(展示面積2万平方b)の規模を想定。MICE(国際会議研修・セミナー・視察・展示会)機能の強化や、将来的な展示場の稼働や需要の見通しを見極めつつ、建物の構造や機能の配置を固めていく。15年5月末納期で成果を得て、引き続き同社で実施設計をまとめる考えだ。
 東京ビッグサイト(江東区有明3ノ11ノ1)は、地下1階地上8階建ての「会議棟」と5階建ての「西展示棟」、地下1階地上3階建ての「東展示棟」で構成する延床面積約23万平方b(展示面積8万平方b)の国内最大のコンベンションセンター。20年の東京五輪開催時にはレスリングなどの会場として既存建物を利用するとともに、西展示場の南側の駐車場部分にプレスセンターとなる新たな建物を増築して「IBC(国際放送センター)」と「MPC(メインプレスセンター)」を配置する計画。
 増築する建物は延床面積6万5000平方b(展示面積2万平方b)の規模を想定。五輪での利用を想定しつつ、展示場に求められる機能やMICE機能の強化につながる建物の構造や機能の配置を検討する。併せて既存施設を運営しながら、来場者の安全確保や円滑な展示会などの運営が可能な施工計画を立案する。納期は15年5月27日。契約額(税抜き)は1億7500万円。
 都ではオリンピックアクアティ久センターなど大型の五輪競技会場について、実施設計と施工を一括したデザインビルド方式の発注を取り入れる方針だが、ビッグサイトについては引き続き同社で実施設計を取りまとめた上で工事を発注することを想定している。