建通新聞社四国
2014/12/05
【愛媛】愛媛県 入札・契約関係規定の一部改正
愛媛県は、入札・契約関係規定の一部を11月25日に改正した。主な改正点は社会保険などの未加入業者との一次下請け契約を2015年4月から禁止するとともに、1月1日以降の入札参加を認めない。ほか入札参加資格停止期間中の土砂運搬などの下請け業務を禁止。ICカードを不正利用した場合は入札参加資格を停止など。
社会保険などの未加入者対策は、10月10日に開かれた「愛媛県建設業審議会(会長・東渕則之松山大学教授)」で、県発注工事に対して社会保険等未加入業者を排除するとともに、元請けとして責任を科す未加入者対策を基に規定を改正した。 健康保険・厚生年金保険・雇用保険の社会保険などの未加入は、若年入職者減少の一因となっているほか、法令を遵守して適正に法定福利費を負担する事業者ほど競争上不利になる矛盾が生じている。
ほか、入札参加停止期間中の下請けなどの活動に対して、従来、停止期間中に土砂運搬などの下請けにより工事に参加するなど、グレーだった部分に踏み込み、土砂運搬や廃棄物運搬、資材の販売など最大4カ月間、下請けなどの業務を禁止する対応を明確化した。
ICカードの不正利用では、代表者の変更手続きがなされないまま使用された場合、従来は入札参加が無効とされていたが、今後は入札参加資格の停止措置が適用される。