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北海道建設新聞社
2014/12/04

【北海道】札幌・白石区複合庁舎が1月中旬本格着工ー隣接地では店舗棟など来春 

 札幌市はWTO対象の白石区複合庁舎新築主体について、3日の第4回定例市議会で承認されたことを受け、4日に落札者の大成建設・泰進建設共同体と本契約を交わす。契約上の着手日は8日となるが、本格着工は1月中旬の見通し。一方、同庁舎隣接地では三菱UFJリース・北海道リース共同体が事業用定期借地権方式で店舗棟や駐車場棟の建設を計画。こちらは竹中工務店の設計施工で来春にも着工する。
 区庁舎建設は、1997年に完成した清田区以来17年ぶりとなる。建設地は白石区南郷通1丁目南22の1で、4250m²の敷地にSRC一部RC造、地下2地上7階、延べ1万6140m²の規模で建設するもの。工事費は約60億円。白石区役所の移転に合わせて保健センターや区民センターなどの機能も併設する。地下1階には駐輪場などを設け、地下2階で東西線地下鉄白石駅と結ばれる。
 市有施設初の免震構造を採用し、地下1階を柱頭免震工法で施工。ほかに災害対策拠点の機能充実を図るため、非常用電源設備やマンホールトイレなども確保。環境面では太陽光発電設備や地中熱ヒートポンプ、ペレットボイラを備え、省エネにとどまらず再生可能エネルギーの普及にも一役買う。
 現在、建設地では水道管の切り替え工事が進行中。年明けの本格着工に向けて今月いっぱいで終わらせる方針だ。
 隣接地に新築する民間施設は、S造、地下2地上4階、延べ約6900m²の店舗棟と、S造、5階、延べ約7000m²の立体駐車場で構成。
 店舗棟は銀行、飲食店、クリニックなど15―20店の入居を見込み、立駐は公共施設利用150台、公用車36台、民間施設利用66台の計252台を予定している。
 両施設とも完成目標は2016年9月末。