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建通新聞社
2014/12/04

【大阪】住之江工場更新でBOT検討 大阪市環境局

大阪市環境局は、住之江ごみ焼却工場の更新に当たり、BOT方式などによる民間活力の導入を考えている。導入可能性調査は、「環境局住之江工場プラント更新工事に係る整備手法等調査業務」として公告済み。2015年1月8日に開札し委託候補者を決定する。調査結果を踏まえ、15年度にも設備方式を固め、16年度以降の設計に備えるスケジュールだ。
 住之江工場は、新なにわ筋の近くで木津川左岸に接し、西成区と住之江区の区境(大阪市住之江区北加賀屋4ノ1ノ26)に位置する。現在の建物を一部流用し、内部の設備のみを更新する計画。
 現行のごみ処理能力は日量600d。更新では400d程度にサイズダウンする。更新費用は1d当たり5000万円とし、約200億円を概算。プラント設備は既存施設の屋根を取り払い、入れ替える方法をとる。
 今後は、本年度末までに民間手法の導入可能性、実施可能な事業スキームなどを検討。15年度に有識者の意見を踏まえ、炉のタイプなど設備方式の詳細を固め、稼働を停止。16年度から環境影響評価(環境アセスメント)の手続き、基本・詳細設計を進め、18年度の着工を目指す。完成予定は23年度末。
 市が管理するごみ焼却工場は、現在稼働中の7工場(全施設ストーカ炉)を順次、建て替えか設備更新していく計画。
 先行する住之江工場に続き、鶴見工場、西淀工場、八尾工場、舞洲工場、平野工場、東淀工場の順に稼働を停止し、1工場ずつ更新する。住之江工場と鶴見工場は設備更新。他の5施設の更新方法は今のところ未定。
 なお、同市では、八尾市、松原市とともに一部事務組合を設立。15年4月1日から建設部署も同組合に所属するため、来年度以降、ごみ焼却工場関連の設計や工事は、組合から発注されることになる。当面は大阪市の入札方法に倣う見通し。
 同市では、近年まで10工場体制を維持してきたが、ごみ処理量が減少する傾向にあり、昨年度までに森之宮、港、大正の3工場を廃止。現行、7工場体制となっている。