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建通新聞社(静岡)
2014/12/03

【静岡】湯船原地区で27万uを対象に太陽光発電事業

  小山町の湯船原地区で27万uを対象に太陽光発電事業を行う事業者が中旬以降早期に決定する。小山町が事業企画提案公募の手続きを進めており、6、7社が参加表明書を提出しているとみられる。近く地権者協議会(約90人)が発足、最終審査に加わる。
 応募者はあす4日までに企画提案書を提出、5日のヒアリングを経て選出される。評価基準は、事業者の事業実績や経営状況、事業計画はもとより、企画提案では非常用電源としての活用、環境教育や再生可能エネルギーの普及促進の効果度、地域への波及効果が審査される。
 同事業は、湯船原東地区(湯船字下原899ノ4他)の18万5321平方bと同西地区(湯船字湯船原1183ノ7他)の計27万0773平方b。分割はせず、一括で1者と賃貸借契約を予定している。全地権者の同意が得られれば、最大20〜30メガhの発電が可能だ。
 同所は現在、山林が9割、田畑が1割を占め、造成、ソーラー設置には少なくとも1年半を要するとみられる。
 着工時期は未定だが、北側には2020年開通に向けて整備中の新東名高速道路、西側には隣接して18年の完了を目指して造成が予定される小山湯船原地区工業団地があり、町ではこれらに先駆けての稼働を希望している。3事業は工事時期が重なることから、工事用道路の確保など調整が必要になりそうだ。
 同エリアは、内陸フロンティアの「再生可能エネルギーを活用した産業拠点整備事業推進区域」に指定されており、防災・減災の観点から、有事の際には隣地の小山湯船原地区工業団地への非常用電力の供給が求められる。また、電力の安定買い取りについては東京電力の確約が得られている。
(2014/12/3)

建通新聞社 静岡支社