建通新聞社
2014/12/02
【大阪】15年度から東住吉警察署建替着手 府警本部
大阪府警察本部は、2015年度から東住吉警察署の建て替えに着手するため、来年度当初予算に基本計画業務の委託費として815万6000円を盛り込む方針。新庁舎の設計を17〜18年度に進め、19〜21年度に本体工事を実施する計画だ。
同署は大阪市東住吉区東田辺2ノ11ノ39で、東田辺小学校の西側に位置。築後42年を経過し、老朽化が進む。これまでの耐震診断ではIS値6・1を算定。かろうじて耐震性能を満たしていると判定されたが、現府警施設の中で最も低い値となっており、建て替え候補の最上位に位置付けられていた。耐震改修や別館整備も未実施の状態。
既存施設の規模は鉄筋コンクリート造4階建て。全体的に狭あい化が著しく来庁者駐車場も少ないため府民サービスにも支障が出ていた。
計画では、15年度に基本計画を策定し、16年度に仮庁舎の実施設計、17年度に新庁舎の基本設計、仮庁舎の工事に着手する。その後、18年度に新庁舎の実施設計と現庁舎の撤去設計をまとめ、19年度前半に既存施設を撤去。同年度後半から新庁舎の本体工事に着手し、21年度の完成を目指す。
仮庁舎用地については、大阪市管理のJR高架跡地を候補地とし、本年度中に借り受けの手続きに入る。大部分を無償で使用できるという。
府では、府有建築物の耐震化実施方針を踏まえ、IS値6未満の施設について耐震改修を実施しており、15年度末までに全ての耐震改修工事を終える計画となっている。