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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/11/28

【群馬】EV設置工事を前倒し 前橋市営住宅


前橋市は、来年度に朝日町団地で着手を予定していたエレベーター設置工事を前倒しで実施する。12月補正予算案には工事費2億7188万6000円を計上し、今月27日に開会の市議会へ上程したところ。予算が承認されれば、議会が閉会する12月16日以降に指名通知または公告し、年明けの1月に開札する予定だ。今回の対象は、朝日町団地のRC棟とRD棟の2棟。階段室タイプのため、各階段室にエレベーターをそれぞれ新設する。
朝日町団地は、朝日町4丁目に全4棟の100戸(3LDK)で建設された5階建てで、1977年と1978年にかけて建設された市営住宅。当初は、来年度に着工する予定だったが、予算の組み替えなどにより工事費が確保できたため、住民の生活環境を早期に改善しようと計画の前倒しが決まった。
エレベーターの設置対象は◇RA棟◇RB棟◇RC棟◇RD棟−のうち、RC棟とRD棟の2棟。この2棟では、上層階へ階段の行き来しかできず、入居者の生活に不便を来している。このため、各階段室にエレベーターを設置して、入居者の利便性を高める。工事は、各棟ごとに発注される予定。なお、RA棟とRB棟にはエレベーターが設置済みとなっている。
RC棟には階段室が3カ所、RD棟には2カ所あるため、計5カ所へエレベーターを新設する。市が2012年度に作成した設計概要によると、いずれも4人乗りの階段室型エレベーターとなる見通し。設計は、岩田設計(前橋市)が作成した。
エレベーターの設置は、入居者が高齢化していることや安全で快適な居住環境を確保するために進めている。基本的に6階建て以上の施設には、建設当初からエレベーターが完備されており、4階建て以下の施設には設置しないこととなっているため、この中間階の5階建てで、エレベーターが未整備の施設が対象となる。
全市営住宅のうち、13年度末までに30施設へ51基のエレベーターの設置が完了している。
今後は、エレベーターが未整備の住宅へ計94基の設置を順次進めていく。これら94基の設計と工事はいずれも未着手のため、予算状況に応じて設計と工事を進めていく。