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日本工業経済新聞社(茨城)
2014/11/28

【茨城】県議会 上曽トンネル請願を採択

 11月の定例県議会で、主要地方道石岡筑西線上曽トンネルの早期着工に関する請願が採択された。桜川市の地元住民ら11人が県議会議員を通じて10月末に請願していた。土木企業委員会(舘静馬委員長)での審査を経て、本会議で採択。今後、執行部である県土木部に対し処理の経過を求めていく。土木部では地元の石岡市らとトンネル本体工の整備手法などを検討したい考えだ。
 11月の土木企業委員会では、執行部から橋本県土木部技監兼道路建設課長が現況や対応方針について説明した。
 上曽トンネルは、石岡市上曽地内と桜川市真壁町山尾地内を結ぶトンネル。石岡筑西線の筑波山麓を通る上曽峠区間は幅員が狭いうえにカーブが多く、冬季には路面凍結による通行止めが生じるなど交通に不便を来している。
 上曽峠付近の現道の走行性や安全性を図るため、トンネル区間約3・5qを含む約6・1qのバイパスが計画され、2001年度から県、石岡市、桜川市の3者で施工区分を定めて整備に取り組んでいる。
 これまで旧真壁町と旧八郷町で費用を負担して、桜川、石岡両市側の取付道路部で一部着工しているものの、トンネル本体工事の着工に必要な用地のうち、石岡市側について事業への反対などから一部地権者の理解が得られていない。
 残る用地については、地元市の協力を得ながら、その取得に努める。またトンネル整備については、多額の費用を要するところで、そのトンネル本体工事の着工に向けて整備手法などを地元市と協議しながら検討していく。