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建通新聞社
2014/11/27

【大阪】来年度早々に先行工事 住吉母子医療C整備

大阪府健康医療部は、大阪市と共同で計画する(仮称)大阪府市共同住吉母子医療センター(大阪府立急性期・総合医療センター新棟)の整備に向け、2015年度当初予算に工事費など5億4938万円を盛り込む考えだ。工事費は市と折半する形で計上し、両議会で予算が認められた場合、15年度早々に先行工事(工事用道路整備など)を発注。来夏までに先行工事を終わらせ、引き続き本体工事を公告し、来秋の契約を目指す。
 工事は、大阪府立病院機構と大阪市民病院機構の共同発注を予定。実際の入札手続きは府立病院機構が担当するもよう。発注方法は府、市の入札方式に倣った一般競争入札になるようだ。
 同事業は、建て替えが急務となっている大阪市立住吉市民病院の医療機能を府立急性期・総合医療センターに統合し、市南部地域の小児・周産期医療の充実を図るもの。
 計画では、大阪市住吉区万代東3ノ1ノ56にある現センターの敷地4万8438平方bのうち、本館南側の駐車場約5300平方bに新棟「大阪府市共同住吉母子医療センター」を建設する。
 規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ1万2500平方b(渡り廊下含む)。1階が小児・産婦人科外来と機械室、ピロティ。2階が外来化学療法室と内視鏡室。3階が手術部門。4階が産科病棟、新生児集中治療室。5階が小児科病棟、小児集中治療室となる。
 病床数は小児科58床、産科46床、新生児科21床など。
 総事業費は約75億4000万円。うち工事関係費に約59億4000万円を概算する。完成予定は16年度末。
 実施設計は安井建築設計事務所(大阪市中央区)が担当。