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建通新聞社
2014/11/26

【大阪】鬼虎川など砂防ダム整備へ 大阪府

大阪府都市整備部は、2015年度の砂防事業で、鬼虎川と松尾川左第5支川での用地取得を進め、めどが付いた時点で砂防ダムの本体工事を発注する考えだ。このうち用地取得の進捗が早い鬼虎川については、新年度当初予算に工事費を盛り込みたいとしている。
 鬼虎川は、淀川水系の河川で渓流部の浸食が著しいことから、砂防ダム1基を整備する計画。本体はコンクリート製不透過型による堤高12・5b、堤長59bを想定する。
 工事では本堤工、側壁工、水たたき工、前庭保護工などが必要となる。
 詳細設計はオオバ(大阪市中央区)で作成済み。施工計画はアスコ(大阪市西区)が現在検討している。建設地は第2阪奈道路の南側で、東大阪市山手町の光林寺付近。
 総事業費は4億5000万円を概算。砂防ダム本体工2億4000万円、工事進入路工5000万円、索道工5000万円、調査費5000万円、用地費6000万円の内訳となっている。完成予定は19年度。
 松尾川左第5支川は、和泉市春木川町で府道父鬼和気線の西側が計画地となる。コンクリート製不透過型の砂防ダムを計画し、堤高は9・5b(堤長34・5b)と7・5b(堤長31・5b)の2基を整備する。現在、エステックコンサルタンツ(大阪市北区)で1基分の詳細設計を進めている。納期は15年2月27日。
 概算の全体事業費は5億円。内訳は工事費4億5000万円、調査設計費3000万円、用地費2000万円。完成予定は20年度。
 用地取得に向けた調査を実施しているが、地理的な条件から地権者の把握が難航、用地確保に時間がかかる見通し。
 両事業とも、14年度の建設事業評価対象となっており、対応方針原案では「氾濫区域内の人家・道路などの保全対象施設を未然に土石流から守る手法として、整備の必要性に変化はない」として事業継続を求めている。