日本工業経済新聞社(山梨)
2014/11/25
【山梨】県釜無川流域下水道が進捗
県が進めている釜無川流域下水道事業(韮崎市ほか6市町)について、県公共事業評価委員会は「計画どおりの進捗を確認」したことを、横内正明知事に提出した意見書に盛り込んだ。計画では今後5年間で、完成した水処理施設の稼働のための機械電気設備の設置や汚泥処理施設の建設を進めていく。
釜無川流域下水道事業は、韮崎市、南アルプス市、甲斐市、中央市、市川三郷町、富士川町、昭和町で構成された処理区の下水道整備を行うもの。全体計画は、計画区域8415h、計画人口24万2490人、目標年次2035年度(平成47年度)。
計画処理水量(日最大)は17万4000立方m(16池)、処理方式は標準活性汚泥法、幹線管渠は82・8q、ポンプ場は8カ所。1993年(平成5年)4月1日に供用を開始した。幹線管渠とポンプ場の進捗率は100%。現計画(1986年〜2035年)の総事業費は867億円。
13年度までの進捗率は、事業費ベースで87・4%。13年度は水処理施設(土木)の9池および10池を整備し完了した。
また、10年度から10年間の整備計画では、処理場は20年度末で進捗率90%を目指すとしており、汚水量の伸びを考慮して水処理施設および汚泥処理施設の増設を計画的に行う。今後5年間については、完成した水処理施設の稼働のための機械電気設備の設置や汚泥処理施設の建設を進めていく。
今後、5年間の年度別の整備計画と事業費は次のとおり。
◆15年度=水処理施設(土木)、水処理施設(機械・電気)(3億6700万円)
◆16年度=水処理施設(土木)、水処理施設(機械・電気)(4億8900万円)
◆17年度=水処理施設(土木)、水処理施設(機械・電気)、汚泥濃縮機(4億7300万円)
◆18年度=水処理施設(土木)、水処理施設(機械・電気)(3億6700万円)
◆19年度=水処理施設(土木)、水処理施設(機械・電気)(5億1500万円)