建通新聞社四国
2014/11/25
【香川】下水道次期長寿命化計画策定着手
香川県は中讃流域下水道金倉川浄化センター(多度津町)、同大束川浄化センター外2施設(宇多津町他)と香東川流域下水道香東川浄化センター外1施設(高松市香西本町他)の下水道長寿命化計画策定の手続きをスタートした。
2011年度から15年度まで5カ年の下水道長寿命化計画の次期計画(16年度〜20年度)を策定するもので、対象施設の点検・調査結果に基づき健全度評価や対策検討を行う。14年度末までに同計画を策定する考えだ。
次期長寿命化計画に盛るのは▽中讃流域下水道(金倉川処理区)金倉川浄化センター(機械、電気設備)▽同琴平マンホール形式ポンプ場▽同(大束川処理区)大束川浄化センター(機械、電気設備)▽同綾南第1・第2中継ポンプ場(機械、電気)▽同綾上マンホール形式ポンプ場▽香東川流域下水道(香東川処理区)香東川浄化センター(機械、電気設備)▽同国分寺中継ポンプ場(機械、電気設備)―のうち、標準耐用年数を超える施設。
計画策定ではまず調査診断の対象となる機器リストを作成し主要部品の入手可能の有無、劣化状況の把握や重要度の高い設備かどうかを判断。施設・設備の状態に応じ保全を行う「状態監視保全」、施設・設備の状態を問わず一定期間ごとに保全を行う「時間計画保全」、故障・異常の発生後に更新を行う「事後保全」、部品供給状況に分類し、検討対象設備を選定する。設備全体や部品、設備単位で健全度を評価・判定し複数のアクションプランを設定して最適対策案を選ぶ。
例えば劣化の予兆が予測できる設備は、調査時のほか5カ年の計画期間内で通常の稼働に支障の出る「健全度2以下」となるかどうかを評価した上で、ライフサイクルコストと比較し長寿命化が有利であれば同対策に仕分ける。そうでない場合は維持補修を行う。
設備ごとに更新対象や長寿命化対策、維持修繕などに分けて対策を検討。また、改築に伴い機能停止や運転管理作業に支障がある場合は概略の施工方法を検討するとともに、概算費用の算定した上で事業費の平準化や各設備間の影響などを考慮した年度別事業実施計画を作成する。