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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/11/21

【山梨】JR東海 リニア建設で甲府市説明会

 国土交通省から着工認可を受けたリニア中央新幹線についてJR東海は19日、甲府市内で事業説明会を開催。工事内容や磁界の影響、用地取得及び物件補償などを説明した。路線ルート上にある中道北小学校については学校全体を一体的に移転する。当日は近隣住民ら約200人が参加。
 甲府市大津地内で整備されるリニア駅は、県道29号線と中央自動車道の間に設置し、駅にはホーム2面を設ける。ホームの位置は、大津2号線と鎌田川に挟まれたところになる。
 今後の駅施設の整備については、駅前広場など駅周辺整備計画との調整を関係自治体と図りながら検討を進める。
 駅前広場など駅に隣接する施設整備は、県を中心に計画されており、駅北側に駅前広場やパークアンドライド用駐車場、高速道路スマートIC、また南側では駅前広場や調整池が配置され、「観光」「憩い」「交流機能」「産業振興機能」−を持たせる。
 リニア駅の保守基地は、中央市成島付近に設置。構造物や電気設備の検査、保守車両の留置、検査や整備を行う。保守基地と高架橋は、保守基地線で結び、資機材の搬入搬出をする。同基地の敷地面積は約3h。
 移転対象となる甲府市の中道北小学校については、グラウンドが整備ルートにかかるため、学校全体(校舎、体育館、グラウンド、プール)で一体的に移転するとした。
 質疑応答では、住民側から騒音や景観など不安視する意見や、「防音防災フードと防音壁の設置場所」「駅を整備する大津地内の地盤が弱く水害が多い。本当に大丈夫なのか」という質問が相次いだ。