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建通新聞社(静岡)
2014/11/21

【静岡】金額で3割増に 中間前払金制度の利用状況

 東日本建設業保証がまとめた県内の中間前払金制度の現況(工事場所ベース)によると、4月から10月末までの利用件数は86件、保証金額は11億6800万円で、前年同期と比べ、それぞれ8・9%、32・2%の伸びを示した。金額の増加は国が前年同期と比べ約5億円増えたため。
 中間前払金制度は、施工資金を円滑に調達することで、地域の建設業者の資金繰りの改善に役立てるのが目的。一定の要件を満たせば、前払金に加えて工事代金の2割を前払いする制度。
 発注者別に利用状況を見ると、国が7件で件数は1件プラスだが、保証金額は約5億円増の6億7300万円と好調な伸びを示した。独立行政法人等が2件で、同4000万円。県は3件減の7件で、金額も半減の5400万円だった。
 市町は70件で7件のプラスだが、金額は約2億円減の3億9900万円となっている。内訳を見ると、実績があったのは静岡、浜松、熱海、三島、富士宮、磐田、掛川、御前崎―の8市。このうち静岡市が47件、保証金額3億2100万円で、市町全体に占める割合は件数で67・1%、金額では80・4%を占め、前年同様の傾向が続いている。
 ただ、制度を導入する市町が着実に増えつつあり、12月には新たに藤枝市が加わる。これで導入市町は、12市2町となる。
(2014/11/21)

建通新聞社 静岡支社