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建通新聞社四国
2014/11/21

【香川】79億円で地域活性化、県補正

 香川県は、25日開会予定の11月定例県議会に79億余円の一般会計補正予算案を提案する。このうち国から交付される医療介護提供体制改革推進交付金等を基金に積み立てる地域医療介護総合確保基金造成事業に14億8000万円余りを盛り込んだほか、約50億円を県単独公共事業、約15億円を老朽施設・設備改修、維持修繕などに充て、地域活性化対策につなげる。会期は12月16日まで。
 補正予算総額は79億3899万円でこれにより本年度累計額は4507億1287万9000円となった。このうち地域医療介護総合確保対策で24億1785万3000円を追加。このうち14億8657万円地域医療介護総合確保基金造成事業に積み立て、8億8898万3000円を基金活用事業に充てる。「かがわ遠隔医療ネットワーク(K―MIX)」画像診断支援強化で読影機器未整備の医療機関に対し貸し出し用機器を整備(県医師会に補助)するほか、回復期リハビリテーション病床等整備事業の基本設計に財源を補正する。
 また、新規に看護師等養成所施設整備補助で2億8905万2000円を計上し看護師等養成所の建て替えや増改築費用の一部補助に充てる(2養成所)。看護師職員定着のために看護師宿舎の整備費用を一部補助(1医療機関)し、病院内保育所整備に2056万8000円を充て、看護師や女性医師の離職防止や就業支援策につなげる。具体的には院内保育所の施設整備費用の一部補助を行う考えだ(3医療機関)。
 このほか県立体育館耐震改修工事は取りやめに伴い10億8199万8000円を減額。安全確保のため現県立体育館に立ち入り防護柵を設置し安全確保を図る。
 一方、夏場の長雨に伴う農林水産業対策や公共土木施設の維持修繕などに充てる県単独公共事業費に50億1100万円を計上したほか、その他施設・設備の老朽化対策で改修、修繕更新工事を行う単独事業に15億8353万7000円を盛り込んだ。
 県立ミュージアム、東山魁夷せとうち美術館の空調設備改修や文化会館、瀬戸内海歴史民俗資料館の消防設備等修繕など文化施設整備で7740万6000円を計上。図書館・文書館施設設備整備で8280万1000円を盛り、老朽化した防煙たれ壁改修を実施する。郷東地区県有公共施設共用駐車場整備で2950万円を充て、郷東多目的グラウンド南側部分と香川県自動車学校跡地の西側部分などを県有公共施設利用者の共用駐車場として整備する。