日本工業経済新聞社(群馬)
2014/11/20
【群馬】県と建築士事務所協会らが意見交換
県建築住宅課、県教育委員会管理課と群馬県建築士事務所協会(栗原信幸会長)、群馬県建築設計センター(清水建二理事長)、群馬県設備設計事務所協会(坂田伸也会長)の意見交換会が19日、群馬県建築士事務所協会事務所で開かれた。行政・業界双方から幹部が参加し、建築をめぐる諸情勢についての情報を交換した。冒頭、栗原会長は「まだまだわれわれを取り巻く環境は厳しい。『建築事務所って何をやっているの』というのが一般的なイメージだと思う。そのあたりのPRにまい進していきたい。本日の意見交換の内容は会員にも周知していく」とあいさつ。県建築住宅課の金井宏道課長は「業界の実情を把握し、事前に問題点を解決していきたい。率直なご意見をいただければ」、県教委管理課の佐藤雅彦建築主監は「学校施設の改修が喫緊の課題となっており、施設の状況把握を進めている。相互理解を深めて今後の業務運営に生かしていきたい」と呼びかけた。
意見交換では、業界側から◇新しい業務報酬基準の尊重・順守◇入札仕様書記載設計内容の具体化◇業種によっては極めて困難な3社見積徴収の対応策の検討◇来年の改正建築士法施行に伴う事務処理増加に対する配慮◇群馬県農業技術センターの現場見学会への協力−などの要望があった。行政側からは◇改正建築基準法◇改正建築士法◇改正耐震改修促進法◇木造住宅耐震改修事業◇群馬県安心リフォーム事業者登録制度◇学校施設の耐震診断、改修設計の今後の動向◇県立学校施設の整備計画−などに関する情報提供がなされた。
このほか、テーマを設けないフリートークも行われ、互いの状況を把握しようと活発な意見交換が行われた。