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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/11/20

【群馬】第2工区工事が本格化 国道462号魚尾地区の改良

県藤岡土木事務所は、国道462号魚尾地区の改良事業を進めている。道幅が狭く急カーブがある箇所を拡幅し、線形を改善する。L1・8q区間を2工区に分けて整備する計画で、第1工区は昨年度に完成し、続けて第2工区に入った。同事務所は、来年度も本年度と同規模の工事発注を予定。早期完成に向け整備を加速させる。
神流町役場から上野村方面へ9qほどが現場。急に道幅が狭くなる箇所で、起伏もある。右側には杉林が生い茂る山が迫り、左側は神流川の崖っぷち。この崖に道路の土台となる擁壁を整備するとともに、山を掘削し道路用地を広げる。さらに起伏をなくすため現道には盛り土を行い2mほど底上げする。現道拡幅とはいうものの、大がかりな作業に、全くの新しい道路をつくるイメージだ。
事業は2003年度から始めた。整備延長は1820mで、東側から第1・第2工区に分けた。第1工区ではL970m、第2工区ではL850mを整備する。施工には黒澤建設、塚本建設、黒澤組、塚本工務店、加藤組といった地元に精通した業者が携わった。第1工区は10年余りの歳月をかけ、昨年度に完成した。
そのまま事業は、現在の第2工区へと進む。同事務所によると、昨年度から工事に入っており、現在も用地買収と並行して整備を進めている。本年度は昨年度末に発注された工事を含め4億円余りの工事発注が行われた。同事務所は「来年度も本年度と同規模の工事発注を予定している」と話しており、切れ目のない工事発注に努める考えを示した。
崖側に整備する擁壁は高さ6mほどで、「直壁に近いもの」(同事務所)だという。山の掘削では、岩盤がもろいため、3mほどの間隔でアンカーを打ち込み、山の崩落を防ぎながら掘り進める。第2工区は完成は17年度を予定している。
事務所担当者は事業について、「1工区も難工事だったが、2工区も同じくらい大変な工事」と説明。大規模な工事を成し遂げ、地域の安全性と利便性の向上を目指す。