建通新聞社
2014/11/18
【大阪】15年度に施工計画検討 阪急摂津付近連立
大阪府都市整備部は、阪急京都線摂津市駅付近の連続立体交差化に向け、2015年度に高架化に向けた施工計画の検討業務(概略設計)と側道の設計を行う。検討業務は15年度早期に委託し、検討結果を踏まえ、都市計画素案を作成。側道設計は摂津市が府から受託し、外注することになる。事業化に向けては、16年度までに都市計画決定し、17年度に事業認可。33年度の完成を目指す。
同事業は、摂津市庄屋〜茨木市丑寅までの延長2・1`区間(摂津市駅を含む)を高架化し、踏切5カ所を除去する。摂津市域は1・5`、茨木市域は0・6`。梅田方面の西側は山田川渡河部から、東側(瓦町方面)は大正川の手前までが対象範囲となる。踏切は、都市計画道路の千里丘三島線や千里丘寝屋川線などの交差部に当たる。
概算事業費は約375億円(国192億円、府・市157億円、鉄道26億円)で、調査設計費など4億円、用地費62億円、工事費309億円の内訳となる。工事費は高架工事に203億円、鉄道・電気工事に82億円、駅舎工事に17億円、側道工事に7億円を見込む。
現在、比較設計協議で高架化方式などを検討中。鉄道部の概略設計と土質、測量調査は阪急電鉄に一括委託し、年内の納期で進めている。
仮線については、用地費などの費用を抑えることができる東側への敷設が決まっている。
阪急京都線は、列車運行本数も多く、踏切部が慢性的に渋滞し、高架化によるボトルネック対策と地域分断解消が喫緊の課題となっている。