建通新聞社四国
2014/11/18
【高知】白浜避難タワーの設計着手
高知県安芸土木事務所室戸事務所は、東洋町の甲浦港海岸緑地公園に、海水浴などの施設利用者を対象とした白浜津波避難タワーを建設するため、実施設計を総合企画設計(高知市)に委託した。納期は2015年3月20日まで。工事発注は15年10月ごろとなる見通し。
概要は鉄筋コンクリート造または鉄骨造で、高さはL2津波で想定されている14b以上を想定。避難スペースの面積は約250平方bで、海抜4・5b付近に設置し、階段やスロープを取り付ける予定。既存タワー横に建設するため、防災倉庫、夜間照明、屋根、風よけなどを設置し、避難者が往来できるようにする。また東屋(あずまや)、植栽移設、園路復旧などの外構工事も実施する予定。
設計では、海浜・公園である周囲の景観や既存タワーと調和の取れたものとし、震災時の利用者の命を守ることを最優先とするが、通常時に一般も利用できるよう配慮する。
概算工事費は、建築主体が2億7000万円、電気設備が750万円。建設地は東洋町白浜。
県では、海水浴などの施設利用者を対象とした津波避難施設を、黒潮町入野の土佐西南大規模公園と香南市夜須町のヤ・シィパークでも建設する予定。避難タワーのような構造物を想定しており、15年度に実施設計を外注し、16年度に工事発注する見込み。