建通新聞社の調査によると、2014年度上半期(4〜9月)の県内官公庁が発注した工事、業務の受注状況は、8631件で1891億7251万円となった。国の大型補正予算とそれに伴う静岡県、市町の補正があった13年度上半期と比べると1・5%減であったが、12年度同期比では22・6%増と大幅に上回っている。件数は前年度並みとなった。工種別では、建築、設備が減少した一方で、土木が件数、金額共に伸びを示し、件数1・5%増、金額5・6%増となった。コンサルは前年度並みだった。
建通新聞社が取材した県内発注機関の入札結果を集計したところ、14年度上半期に発注された工事は5444件(前年度同期比0・9%増)で、合計金額は1720億9836万円(同1・7%減)となった。大型工事としては、新東名、国道1号静清バイパスの工事など20億円以上工事が6件、計235億6090万円あった。
工種別では、土木(舗装含む)が3519件(同1・5%増)で1078億8948万円(同5・6%増)。
建築は477件(同2・6%増)で294億3559万円(同17・7%減)を契約。件数は増えたものの、金額は二桁減となった。設備の発注は1400件(同0・8%減)で343億0188万円(同5・4%減)となった。
1億円以上の工事の発注状況を見ると、土木が148件(同30・5%減)で470億6364万円(同11・0%増)。件数が大幅に減少したが金額が二桁増となり、1工事当りのロットが大きくなったことがうかがえる。
建築は56件(同29・1%減)で209億7377万円(同23・1%減)。設備は54件(同12・9%減)で139億0551万円(同5・4%減)。
また、3億円以上の工事発注は、土木が16件(同20・0%減)で259億9190万円(同125・2%増)、建築が18件(同45・5%減)で147億3850万円(同26・0%減)、設備が13件(同44・4%増)で74億3740万円(同21・9%増)だった。
1億円未満の中・小規模工事の発注は、件数が5138件(同2・9%増)で、金額が896億8403万円(同0・1%減)となった。
測量や設計、コンサルタントなどの業務委託の発注件数は3187件(同0・2%減)で、金額は170億7415万円(同0・5%減)。このうち、1000万円以上の案件は420件(同1・2%減)で81億7855万円(同2・3%減)となった。
(2014/11/17)
建通新聞社 静岡支社