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建通新聞社四国
2014/11/11

【徳島】吉野川の4小統合、15年度に設計

 吉野川市は、川田・美郷地区にある4小学校を統合し、新小学校を建設する計画を進めており、早ければ2015年度に基本・実施設計を委託する。16〜17年度の2カ年で校舎や屋内運動場などの建設工事を進め、18年4月の開校を目指している。
 統合の対象となるのは川田・川田中・川田西・種野の4小学校で、現在の川田中小(写真)の敷地内に新小学校を建設する計画だ。
 4小学校のうち川田小を除く3小学校で複式学級(2つ以上の学年を一緒にした学級)を採用しており、この先もさらに児童数の減少が予想されている。1小学校あたり12〜18クラスが望ましいとしている国の指針を受け、市は「学校再編計画素案」を14年1月に策定し、教育環境の充実に向けた整備案を打ち出した。
 また市は、統合小学校の建設に関連して、「幼保再編構想」に基づき認定こども園の新設も計画している。再編対象は山川地区西部の山川中・山川南保育所と川田・川田中・川田西・種野幼稚園の6施設。こちらも川田中小学校敷地内(山川町町53)での建設を計画しており、統合小学校と認定こども園を一体で整備していく方針を固めている。
 現時点の計画では、新小学校と認定こども園を建設し、完成後に同小学校のほか隣接する山川南保育所と川田中幼稚園を取り壊す。新小学校と認定こども園を1棟にするか別棟にするかなどは今後検討していく。既存屋内運動場やプールなども建て替えの対象となる見通しだ。
 なお、学校再編計画素案によると、第1期計画(おおむね10年間)として鴨島東中学校と鴨島第一中学校(鴨島第一中の場所に再編)、上浦小学校と牛島小学校と森山小学校(鴨島東中の場所に再編)の統合を予定している。再編後の跡地や跡施設の活用方法については、地域住民の意見を集約するなどして検討していく考えだ。