トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(山梨)
2014/11/07

【山梨】富士川中部森林計画素案を協議

 2014年度第1回の県森林審議会が4日に開かれ、富士川中流地域森林計画の樹立案と富士川上流地域森林計画の変更案について協議した。新たな中流地域計画(15年度〜24年度)では、主伐材積を前計画の61%増の31万8000立方mへ、間伐材積も14%増の65万1800立方mとし、林道開設も75qとする。上流地域計画の変更では、林道改良を18路線(9・5q)、林道舗装を4路線(9・5q)を追加する。
 本県の森林計画区は、富士川上流地域、富士川中流地域、山梨東部地域の計画区に分かれ、全国森林計画に基づき各計画区の伐採や造林、林道などの整備目標を県が定め、推進している。
 そのうち富士川中流地域は、市川三郷町、富士川町、早川町、身延町、南部町の約10万h。同地域の森林計画は10年4月からの10年計画で定めたが、14年度で5年を経過するため見直し、15年度からの新たな10年計画を策定することになった。
 新計画では、主伐や間伐を増やす。今後立木の蓄積の増加により本格的な利用が可能な時期であることや、現在は9齢から14齢付近に集中している人工林の齢級構成を平準化していくためで、主伐は前計画量の19万7900立方mから31万8000立方mへ12万100立方m増、間伐は前計画の57万2000立方mから65万1800立方mへ7万9800立方m増とする。
 人工造林面積についても、主伐材積の増加に伴う跡地やその更新箇所が増加するため、前計画の763hから1153hへ390h増加させる。逆に天然更新面積は減少させる。
 林道の開設は、前計画では作業道を優先して進めたため実行量は少なかったものの、長期的には基幹となる林道が必要なため、前計画の71qから若干増の75qとする。林道改良は71路線49・7q、林道舗装は41路線37・7q。
 治山事業については、前期5年間に86地区、後期5年間に59地区で計画する。
 一方、富士川上流地域では、既設路線における通行車両の安全を確保するため、甲府市などで林道の改良・舗装路線を追加する。
 なお、森林計画の変更素案は縦覧を行って案を作成し、第2回審議会に諮り、計画を決定する。