建通新聞社
2014/11/07
【大阪】泉北NT2団地一部廃止へ基本設計 大阪府
大阪府住宅まちづくり部は、泉北ニュータウン内(堺市南区)にある原山台3丁住宅と高倉台第3住宅の用途廃止計画の概要を固め、基本設計を遠藤鋼生建築設計事務所(大阪市北区)に委託した。用途廃止は両住宅で全13棟を予定。いずれも解体撤去し更地化した後、売却する方向という。基本設計では駐車場部分も含めた既存住棟の解体計画をまとめ、2015年度以降の実施設計、工事発注を目指す。
原山台3丁住宅は、既存住棟全27棟1064戸のうち、11棟384戸の用途を廃止する。11棟は、前期分5棟294戸、後期分6棟90戸に分け、解体撤去。高倉台第3住宅は、既存住棟全16棟479戸のうち、2棟104戸が用途廃止の対象となる。
両団地とも昭和40年代半ばに建設された中〜高層の住棟で構成。老朽化が著しく耐震化が困難なことと入居者応募の倍率が低いことから、一部住棟を用途廃止することになった。
府では、府営住宅約5000戸の用途廃止を段階的に進める計画で、15年度までを前期、16〜20年度までを後期として、解体の設計に着手するスケジュールを組む。
用途廃止は泉北ニュータウン内の団地住棟から先行。原山台3丁、高倉台第3のほかは、高倉台センター(高層313戸)、晴美台第4(中〜高層804戸)、原山台4丁(高層85戸)の3団地を前期、槇塚台第1(中〜高層1128戸)、赤坂台3丁(中〜高層1253戸)の2団地を前期と後期、桃山台2丁(中層180戸)、原山台5丁(中〜高層1013戸)、御池台2丁(中層170戸)の3団地を後期に実施する。
このうち全戸用途廃止は原山台4丁のみ。