静岡県は、2014年度上半期の公共事業執行状況をまとめた。14年度当初予算と13年度の繰り越し事業費を合わせた年間対象事業費(工事費+用地費)は1756億1000万円に対し、1219億4000万円、69・4%を発注し、過去10年間で最高の率を記録した。
本年度、消費税引き上げに伴う景気下振れリスクなどに対応するため、「できる限り年度前半に経済効果が発揮されるよう早期・円滑な執行を」と国から要請があった。県は、この要請と県内の現状などを踏まえて、公共事業施行対策連絡会議(議長・野知泰裕交通基盤部長)で上半期発注目標を75・0%(目標額1317億0800万円)に設定した。この数字は、リーマンショック後に過去最高水準の前倒しが国から要請された09年度の80・0%に次ぐもの。
14年度上半期の発注率69・4%は、上半期目標に対して5・6ポイント下回ったものの、前年同期比では9・8ポイント上回った。また、実質過去最高水準の前倒しを行った09年度同期に対しても0・2ポイント増加した。
(2014/11/7)
建通新聞社 静岡支社