建通新聞社
2014/11/06
【大阪】咲洲一体開発提案なく再度市場調査 大阪市
大阪市港湾局は、咲洲コスモスクエア地区内での複合一体開発に向け、事前調査を再度実施し、市場性の有無を確認する。対話を通して応募の意思が確認された場合、2015年3月にも公募プロポーザル方式による土地の売り払いを行う。事前調査の提案が1者のみの場合、プロポを実施せず、提案内容を審査した上で、同者との売却協議を進める。9〜10月に実施した事前調査ではデベロッパー系企業1者から応募があったものの、最終的な提案を辞退した。
同計画は、咲洲コスモスクエア地区内の埋め立て処分地約5f(5区画)を一括して売り払い、統一感のある複合開発を目指すもの。事前調査では開発意向のある民間事業者との対話を通して、市場性を確認。複数者から応募の意向があった場合、各事業者の計画提案書を踏まえ市が分譲画地を決定し、プロポを実施する。事業予定者は15年6月に決める考え。
ただ、提案が1者のみの場合、公募手続きが不要となり、同年3月にも事業予定者が決定する。
対象地は、咲洲コスモスクエア駅南側のF地区内の3区画(地権者=市)と、H地区内の2区画(地権者=大阪港トランスポートシステム)の計5区画5万1485平方b。
各区画の所在地・面積(参考売却価格)の内訳は、▽大阪市住之江区南港北2ノ19ノ5など3筆=1万2073平方b(13億2803万円)▽同2ノ18ノ15など3筆=1万2443平方b(14億9316万円)▽同1ノ41ノ6など2筆=1万4778平方b(25億1226万円)▽同1ノ40ノ3など3筆=7650平方b(14億5350万円)▽同1ノ43ノ4など2筆=3431平方b(8億9206万円)−となっている。
再度の事前調査は、現地見学会(11月10〜14日)後、12月22〜26日に提案応募を受け付け、15年1月5〜14日に対話を行う。