日本工業経済新聞社(群馬)
2014/11/04
【群馬】前橋市富士見地区の道路整備で
前橋市は、合併から5年が経過した富士見地区での新市基本計画・道路整備計画を促進しており、来年度も引き続き計画に位置付けた2路線の整備促進を図る。来年度の予算状況にもよるが、順調に進んだ場合、石井原東線では残るL380m区間の道路拡幅工事を実施して事業完了を目指す。このほか、小暮石井線では、赤城白川から以東L1・2qの拡幅に向けた調査測量に移行する考えだが、予算などに不確定な面もあるため、現段階のところ「着手希望」の段階にとどまっている。なお、来年度中に1路線が事業完了となれば、新たな路線整備への可能性も出てくる。
新市基本計画の道路整備計画には、10路線が位置付けられており、このうち、5路線が整備完了、2路線が事業中、3路線が未着手となっている。事業中の石井原東線(市道00−197号線)と小暮石井線(市道00−196号線)は、いずれも現道の拡幅となる。石井原東線は、富士見町原之郷を走る一般県道四ツ塚原之郷前橋線から以北L1・1q先で交差する市道00−199号線までの幅員を5・5mから10・3mへと拡幅する事業。工事は市道00−199号線との交差点から大堰川までのL500mが施工済みで、本年度は大堰川から以南L160mに着工した。来年度はさらに南のL380mに着手して、事業完了を目指す考え。L380m区間の用地買収は完了しており、本工事に向けて一部で側溝工事が進められている。なお、一般県道四ツ塚原之郷前橋線との交差点部については、県前橋土木事務所が歩道整備を計画している区間であるため、来年度から市道と県道の交差点部に着手できるかは流動的な状況。
他方、小暮石井線は、富士見町小暮を南北に通る主要地方道前橋赤城線との交差点から西方面へと進み、途中、赤城白川を跨いで富士見町石井へと抜ける路線。現在は赤城白川から以西L400m区間が事業化しており、本年度で同区間が完了する。このため、来年度以降は赤城白川から以東、主要地方道前橋赤城線までのL1・2q区間で調査測量に可能であれば着手する。
来年度で1路線が事業完了を迎えると、未着手路線は、市道00−199号線、都市計画道路辻中島線、市道22−8085号線となる。
市道00−199号線は、富士見町時沢を通る主要地方道前橋赤城線から西へ抜ける路線で、整備計画では県道から以西L700mの現道拡幅。幅員を6・5mから9・8mへと拡幅する。
都市計画道路辻中島線は、富士見町時沢を走る主要地方道前橋赤城線から東へと抜ける道路で、現在は小暮土地区画整理事業内での整備が順次進められている状況。道路整備計画では、区画整理区域外でL160m・W12・3mの開設が予定されている。
市道22−8085号線は、富士見町時沢と上細井町の境界に沿って走る旧富士見村時代からの路線。現道にW2・5mと狭あいな区間があるため、これをW5・2mまで拡幅する計画。