建通新聞社四国
2014/11/04
【高知】新規県営9、団体営2地区は妥当
高知県農業振興部は、10月22日に農業農村整備事業計画審査会を開き、2015年度からの新規事業として要望のあった県営事業9地区と団体営事業2地区を、いずれも妥当であるとした。対象は、県営が香南市吉原、高知市東部1期、土佐市宇佐福島、四万十市生ノ川のストックマネジメント、南国市中部1期、四万十1期、安芸市六丁池のため池、香南市香南南部と黒潮町大方西部の農村災害。団体営が香南市烏川統合堰と佐川町佐川のストックマネジメント。15年度は、予算状況に応じて測量や設計などに着手する。
県営の基幹水利施設ストックマネジメント事業は4地区で実施。香南市の吉原排水機場では、総事業費1億8000万円をかけ、17年度までの3カ年で補修・更新を行う。高知市の東部1期地区では、東孕第一、絶海、高須の各排水機場で、総事業費7億5000万円をかけ、18年度までの4カ年で経年劣化による補修や更新を進める。土佐市の宇佐福島排水機場では、総事業費4億円をかけ、19年度までの5カ年で機械設備の補修、電気設備の更新などを進める。四万十市の生ノ川排水機場では、総事業費2億円をかけ、17年度までの3カ年で経年劣化による補修や更新を行う。
県営の農村地域防災減災事業のうち、ため池は3地区で実施する。南国市中部1期地区では、毘沙門池、宗林寺上池、神社池が対象で、総事業費4億6000万円をかけ、19年度までの5カ年で改修する。四万十市の四万十1期地区では、国和谷池、本谷池、田城池、小池が対象で、総事業費2億8600万円をかけ、19年度までの5カ年で改修する。安芸市の六丁池では総事業費1億9000万円をかけ、18年度までの4カ年で改修する。
県営の農村地域防災減災事業のうち、農村災害は2地区で実施する。香南市の香南南部地区では、夜須、香我美、吉川で津波避難タワーと避難路をそれぞれ整備する。総事業費5億円、事業期間は17年度までの3カ年。黒潮町の大方西部地区では、亀の甲池と大池の改修、下田の口、田野浦、出口(2カ所)の緊急避難路、下田の口と出口の緊急避難場所の整備を行う。総事業費4億9500万円、事業期間は19年度までの5カ年。
市町が実施主体となる団体営事業は、香南市の烏川統合堰で、ストックマネジメント事業として、土木施設の補修と洪水吐ゲートの更新を行う。総事業費7300万円、事業期間は16年度までの2カ年。佐川町の岡崎堰と室原堰では、ストックマネジメント事業として堤体と電気・配管設備、取水ゲートなどの補修、更新を行う。総事業費9300万円、事業期間は17年度までの3カ年。