日本放送協会(NHK)は、新静岡放送会館建設で、公募型プロポーザル方式で設計者の選定を進めた結果、NTTファシリティーズ(東京都港区)に委託した。今後、基本・実施設計を進め、2016年2月に着工、17年9月に完成、18年3月までに運用を開始する。
設計者の選定は、審査委員会で行った。審査委員長は小澤邦雄氏(静岡大学防災総合センター特任教授)、審査員は渋谷忠志氏(静岡県経営管理部理事)、松浦和彦氏(静岡市都市局長)、本俣晃氏(NHK静岡放送局長)、福島康人氏(NHK調達管理部長)、横山一郎氏(NHK技術局建築施設部長)。
新施設は、地上3階建て延べ5680平方bの規模で、建設費は28億円(放送設備20億円)を見込む。
1階には汎用スタジオの他、視聴者窓口となるハートプラザや地域開放型の食堂を、2階にはニューススタジオに隣接して放送センターを配置、3階に事務所を配置する。また、屋上には地上60bの通信鉄塔を設ける。
免震構造で、電源設備を上層階に置き浸水被害に備える他、2系統の受電設備、自家発電用オイルタンク、車両用燃料蓄電池を整備するなどの防災対策を図り、放送機能を強化する。
建設地は、静岡市駿河区八幡1ノ1ノ1と葵区日出町76ノ1の静岡ガス旧社屋跡地で、敷地面積は4105平方b。
(2014/10/31)
建通新聞社 静岡支社