建通新聞社
2014/10/30
【大阪】本町橋BASE 15年度にも事業者募集
大阪市経済戦略局は、東横堀川の水辺の魅力向上に向け、本町橋周辺(本町橋BASE)ににぎわい施設を導入するため、早ければ2015年度に民間事業者を公募する考えだ。今夏に実施したマーケットサウンディングでは商業系企業1社が進出の意向を示した。今後、直営で公募条件の検討を進める。公募方法は、09年に中之島公園にレストラン(GARBなど)を導入したときと同様の事業提案方式が想定されるという。
本町橋BASEは、東横堀川の本町橋北側の東岸に位置し、公園区域と河川区域で構成される。河川部と陸上道路部の間にあり、全体面積は約1200平方b。河川沿いの南北に細長い敷地で、南側の一部(延長約20b)に船着き場を整備する計画。船着き場は公園とにぎわい施設に先駆け、工事を発注済みで、来春の完成を予定している。
公園整備については現在、同地を利用して進められている下水道工事が完了次第、着手する。16年度に設計、17〜18年度の工事を予定。にぎわい施設は、公園整備の進捗を見ながら導入を図る。
にぎわい施設は、公園区域の占用許可を民間事業者に与え、市が占用料を徴収する形で敷地を賃借し、施設の開発・運営を一体的に行う。
マーケットサウンディングで意向を示した民間企業からは、▽現行の枠組みでも事業展開は可能だが、より広範囲を使えるようにしてほしい▽事業者公募を早期に実施し、空間設計などを早い段階から行政と詰めたい▽水辺に臭いがあると出店は難しい−などの意見が出された。
担当課では今後、これらの意見を関係者と検討し、事業スキームや公園整備の形状、事業者の募集条件などを整理。本年度中に同エリアの利活用策の方向性を示し、来年度の事業者公募に備えたいとしている。
同市では、15年を都市魅力向上の創造元年(シンボルイヤー)に位置付け、官民共同で「水都大阪の再生」に取り組む。