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建通新聞社
2014/10/28

【大阪】中之島図書館環境改善年明け着手へ 大阪府

大阪府は、中之島図書館の重要文化財部分の耐震補強を年内に終え、年明けから環境改善工事を2期に分けて順次着手していく。1期工事を11月、2期工事を2015年度早々に発注し、来秋のグランドリニューアルオープンを目指す。
 1期工事は教育委員会から発注する予定。正面階段の改修、風除室の整備、外壁洗浄による建物外観の美化、樋・軒回りの改修、2階のトイレ改修などを行った上で、開かずの扉となっている正面玄関を半世紀ぶりに開放する。
 2期工事は住宅まちづくり部から発注。大書架室(書架設置含む)、記念室、書庫の森、住友文庫、物置き、1階便所の内装改修をはじめ、書庫の森、住友文庫、物置きの空調設備新設や1階便所の改修、館内照明のLED化を一括して行う。
 設計は1期を公益財団法人文化財建造物保存技術協会(大阪市淀川区)、2期を日建設計(東京都千代田区)が担当。
 2期の工事費は来年度当初予算に盛り込みたいとしている。
 中之島図書館は1904年に大阪図書館として開館。74年には本館が国の重要文化財に指定された。その後、40年が経過し、図書館機能の増強と全体の改修を計画。中之島地域の魅力向上に資する施設としてリニューアルする。
 既存施設の規模は、本館がれんが・石一部鉄筋コンクリート造5階建て延べ6897平方b。外観はルネサンス様式、内部はバロック様式。
 非重要文化財施設の事務棟、電気室、2、3号書庫については耐震化に向けた基本設計を建綜研(大阪市北区)で2014年度中に作成し、15年度以降に実施設計、工事を発注することになる。