静岡県は、「内陸のフロンティアを拓(ひら)く取組」の推進区域として、新たに9市町の13区域を指定した。24日の第2回推進会議(本部員会議)で報告した。ことし5月の第1次指定区域10市町24区域に、静岡市、沼津市、伊東市、藤枝市、御殿場市、東伊豆町、森町の区域が加わり、推進区域は計17市町37区域となった。第2次指定区域の事業内容は、企業誘致につながる災害に強い工業団地整備の他、沿岸域の観光・防災機能を備えた施設や防潮堤整備、内陸部での「家・庭一体の住まいづくり」住宅団地整備が盛り込まれた。
県は、内陸フロンティアの取り組みの具体化を推し進めるため、本年度に国の総合特区に県指定の総合特区を加えて「推進区域」として認定。助成制度と支援を手厚くすることとし、今回、第2次指定区域を決めた。2015年度も引き続き指定を行っていく。
第2次指定区域は次の通り。
▽静岡市−駿河区丸子・宇津ノ谷地区における新たな物流拠点整備区域(物流団地の整備)、葵区薬師地区における新たな物流拠点整備区域(物流団地の整備)
▽沼津市−多様な価値を内包した居住空間づくり推進区域(農園一体の住宅団地の整備)
▽伊東市−伊豆・いとう地魚王国推進区域(複合型の水産物供給施設の整備)
▽掛川市−「掛川市海岸命を守る希望の森づくり地区」推進区域(防潮堤の整備)
▽藤枝市−新東名藤枝岡部IC周辺推進区域(食と農の拠点と工業団地の整備)
▽御殿場市−舟久保工業用地開発推進区域(工業団地の整備)
▽東伊豆町−稲取高原特色を生かした観光地づくり推進区域(滞在型観光の拠点となる憩いの広場の整備)
▽小山町−生活と自然が調和した「富士小山わさび平地区」推進区域(既存施設との協力協定締結と防災機能を確保した住宅団地の整備)、南藤曲地区「家・庭一体の住まいづくり」推進区域(住宅団地の整備)
▽森町−遠州森町PA周辺有効活用推進区域(6次産業化施設等の整備)、森掛川IC周辺次世代産業集積区域(工業団地の整備)、内陸部への移転企業の受け皿確保区域(工業団地の整備)
(2014/10/29)
建通新聞社 静岡支社