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建通新聞社(神奈川)
2014/10/24

【神奈川】「道の駅」最終候補地を柳島向河原付近に 17年度から造成・建築

 茅ケ崎市は、設置を計画している「道の駅」の候補地を「柳島向河原付近」に決めた。2019年7月のオープンを目指す。15年度に基本計画・基本設計の作成と測量・地質調査。16年度に運営計画・詳細設計を作成。17年度に盛り土・造成工事を行い、同年度末に施設の建設工事に着手するスケジュールを立てている。11月17日と27日に市役所分庁舎で説明会を開く。
 柳島向河原地区に整備する道の駅に向けては、機能の方向性を示す3つの整備コンセプトを設定。@茅ケ崎海岸を中心とした観光資源との連携、近接する公園、キャンプ場、サイクリングロードとの一体的な利用による相乗効果の高い観光振興の拠点づくりA交通の要所の利点を生かした、安全な交通環境づくりと安心な防災拠点づくりB既存計画に基づく、優良農地の保全と地域農業や農畜水産物を活用した交流・賑わい創出の拠点づくり−とした。休憩施設や駐車場のほか、名産品などの販売施設も備えたい考え。
 14年度にさがみ縦貫道路が全面開通。20年度には、東京オリンピックの開催や横浜湘南道路・高速横浜環状南線の開通など、観光客を呼び込む大きな機会が訪れることから、それまでに本格稼働することを目標に19年7月の開園を目指す。
 敷地面積は約9600平方bを予定。施設面積は約10000平方bを見込む。8億5861万円を概算。整備工事費は約5億0560万円を設定する。今後、基本設計で具体的な施設の検討や駐車場、スロープなどを追加したレイアウトを検討するため、事業費が大きくなると予測している。

※7候補地から最終候補選定

 茅ケ崎市は、「道の駅」の検討地として、国道と県道の幹線道路沿いから8カ所を選定。周辺住宅への影響や、地場農産物の販売所の分布状況を考慮し、柳島向河原付近の他、堤仲谷付近、今宿北河原付近の合計3カ所に絞り込んだ。さらに観光資源までの距離や、周囲の景観、道路交通量、防災面など7項目で評価して最終候補地を絞り込んだ。
 柳島向河原付近は、新湘南バイパスの茅ケ崎海岸インターチェンジ(IC)近くで、国道134号沿いに位置している。@観光資源が最も多いA丹沢山地、富士山、大島、伊豆半島などを眺望できるB交通量が増加傾向C土地利用基本計画で「農業にぎわい創出ゾーン」などに位置付けられているD避難路、緊急輸送路に隣接している−ことなどが評価された。