建通新聞社
2014/10/23
【大阪】東大阪中鴻池住宅 建替判断含め基本設計
大阪府住宅まちづくり部は、東大阪中鴻池住宅(現鴻池第2住宅)建て替え事業で、6期目の基本設計を三座建築事務所(大阪市西区)に委託した。基本設計では建て替えるかどうかの判断を一括して行う。建て替えとなった場合、2015年3月13日までに基本設計を終え、来年度当初予算に実施設計の委託費を盛り込み、15年度中に委託するとしている。建築本体工事の発注は早くても16年度末ごろになる。
同事業は、既存住棟全23棟を10棟に集約し建て替える計画で、これまでに1〜2号館、5〜8号館の6棟が完成。現在、9〜10号館の2棟の建設を進めており、6期で残る3〜4号館の2棟の整備を見込む。
3〜4号館については、鉄筋コンクリート造9階建てと12階建ての規模で、配置戸数184戸を想定。基本設計では高野大橋住宅の活用用地の創出検討も一括する。
東大阪中鴻池住宅の既存住棟は1963〜65年度に建設された中層耐火による5階建ての府営住宅。設備の老朽化が著しく、2割強の住戸で洗面・浴室が未設置となっている。場所は東大阪市中鴻池3ノ9ノ49他。
建て替えは中エリア、西エリア、東エリアの順に進めており、中エリアは完了。現在の5期で西エリア、6期で東エリアに着手し、2018年度末までの全体完成を目指す。総事業費は約143億円。
当初計画では全10棟での事業完了を予定していたが、入居者数が減少傾向にあり、6期分を建て替える必要性があるかどうかの判断を迫られている。担当課では、建て替えない場合、実施設計の内容を建築本体から外構工事に切り換え、委託するとしている。