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建通新聞社
2014/10/22

【大阪】咲洲コスモペデストリアンデッキに6・2億

大阪市港湾局は、咲洲コスモスクエア地区のペデストリアンデッキ整備事業で、今後、6億2000万円を投入し、2橋を整備する。同整備は周辺の民間開発と歩調を合わせて進める必要があり、2015年度当初予算に設計委託費を盛り込み、民間開発が動き出し次第、実施設計を委託。市施行区間を先行して完成させる計画だ。
 同事業は、中央線のコスモスクエア駅と大阪府咲洲庁舎・ATCをペデストリアンデッキでつなぐ計画。東ルートと西ルートがある。市施行区間はルート中の道路横断部。横断部間は民間事業者が開発時に整備する。
 市施行区間に計画する道路横断部の橋梁は、全5橋で総延長195b。うち東ルートの3橋延長75bの整備が完了しており、西ルートの2橋が未整備の状態。2橋は、コスモ国際フェリー線横断部延長80bとコスモ中央線横断部延長40bとなっている。幅員はともに4・5b。
 同地区では、15年度以降に複数の分譲区画で一体的な複合開発が見込まれ、西ルート上の土地2区画もそこに含まれることから、ペデストリアンデッキの整備が動き出す可能性が高まっている。
 また、複合開発区画の南側の隣接地でも、3月に土地所有者の大阪港トランスポートシステムと民間事業者が定期借地契約を締結。結婚式場の建設が計画されており、南東角が市施行のコスモ中央線横断部に当たる。
 担当者は、「結婚式場の民間事業者とは定期借地契約の締結前からペデストリアンデッキの整備を約束している」としており、西ルートのコスモ中央線横断部周辺から整備が進みそうだ。
 咲洲コスモスクエア地区のペデストリアンデッキ整備事業は、10年度に事業を開始。総事業費8億9000万円のうち2億7000万円を投入済み。事業完了予定は18年3月。同地区ではトレーラーなどの大型車両の通行が多く、ペデストリアンデッキにより歩車を分離し、歩行者の安全確保が急務となっていた。
 なお、14年度の建設事業再評価の対象事業にもなっており、港湾局からは、予算の範囲内で着実に継続実施する対応方針原案が示されている。