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日本工業経済新聞社(山梨)
2014/10/22

【山梨】リニア駅周辺基盤整備方針

 県は、リニア駅周辺地区(甲府市大津町)の基盤整備の考え方を、20日に開かれた駅周辺整備検討委員会に説明した。駅周辺地区の現況は田畑で流川流域内に位置し、周辺の既存地より約1m低くなっているため、土地利用計画を踏まえて排水断面やルート、調整池の規模や位置、造成計画高を検討する。調整池は、地区内の南端に配置することがゾーニング案で示されている。

 基盤整備の考え方は、周辺整備基本方針策定業務(その1)を受託している鰍tG都市建築・潟IオバJVが検討を行っている。
 同JVの検討経過の説明によると、排水については、駅周辺が流川の流域内に位置しており、流川は改修済みだが、北側の中央自動車道北側流域(約70h)からの雨水排水の流入があり、農業用水を合わせ地区内の水路を経て新山梨環状道路を横断し、流川へ排水されている。そのため排水の検討には、地形による内水の影響と基盤整備による流出量増加を考慮する必要がある。
 造成については、駅周辺の田や畑は、地区南側の新山梨環状道路や生活道路、地区西側の県工業技術センターなどの既存地よりも約1m低い高さとなっている。そのため、造成の高さや中央道のスマートICとの取り付けや排水との関係、既存道路や周辺宅地の高さを考慮して造成高を設定する。また、スマートICと地区内道路などの高さ調整、道路勾配・排水勾配、中央道高架下や新山梨環状道路との既存交差点高さも考慮する。
 これらを踏まえ、排水路については、スマートIC整備との関係や造成計画と調整を行い、既存排水路の統廃合・拡幅・付け替えを検討する。調整池については、現況と開発後の流出量の増加分に対応可能な規模や位置を検討する。
 さらに、駅周辺地区とその周辺における内水の影響も検討し、造成計画高などを検討していく。