静岡県建設産業団体連合会と静岡建設業協会青年部は18日、静岡市内で「静岡県けんせつ産業『まちづくり2014ふれあいイベント』」を行った。前回を大幅に上回る約2200人が来場した。傘下団体が建設機械の試乗体験をはじめ、さまざまな形で来場者に建設産業の魅力を伝えた。
開会に当たって、県建産連の木内藤男会長は「建設産業が素晴らしい業界であることをPRすることで、若い人の入職が増える」と述べ、イベントの意義を訴えた。また山本忠史屋内外イベント実行委員長(静岡県設備協会会長)も「建設産業をしっかりアピールして、子どもたちが次世代の力なってもらえるようにしよう」と呼び掛けた。
イベントの花形は、パワーショベルによるグラスタワー積みなどのパフォーマンス(静岡県重機建設業工業組合)。女性オペレーターも登場して、日頃鍛えた技を披露した。建設機械の試乗体験には、子どもから大人まで途切れることなく参加、ボールをすくう操作を体験した。
今回初参加の県立科学技術高校は、都市工学研究部部員ら12人によるアーチ橋の実演。生徒たちは、来場した子どもたちと一緒にレンガと砂、水でアーチ橋を造った。遊びながら橋の原理を優しく伝えていた。
恒例の土を磨いてきれいな球を作る「ピカピカの土だんご」(静岡県左官業組合)、皿に盛ったモルタルに手形を押して固める「不思議なコンクリート実演」(静岡県生コンクリート工業組合)はいずれも好評で、終了時間を待たずに用意した材料がなくなった。
この他、静岡県冷凍空調工業会はフロン回収システムの展示やクイズでフロン回収の重要性をPR。静岡県造園緑化協会は300個の花苗を無料配布。静岡県建設コンサルタンツ協会はパネルによる建設関連業のPRを行った。
好天に恵まれるとともに、同時開催の静岡市による「お茶まつり」もあって来場者は前回を大幅に上回り、スタンプラリーで用意した景品もほとんどなくなるほどだった。
(2014/10/22)
建通新聞社 静岡支社