伊豆縦貫自動車道の河津下田道路T期5・7`の事業着手に向けた作業が最終段階となった。第170回静岡県都市計画審議会が16日に県庁で開かれ、下田都市計画道路の変更として伊豆縦貫道の追加が原案通り承認された。審議会が知事に諮問した後、国土交通省大臣の協議・同意を得て、県が都市計画決定を決済する。手続きは約1カ月間かかることから、12月までには都市計画決定される見込みとなった。これら手続きの完了後、国交省が現地調査や道路設計などを順次実施することとなる。
河津下田道路T期は、下田市六丁目の(仮称)下田インターチェンジ(IC)を起点に、同市箕作の(仮称)下田北ICで河津下田道路U期に接続する延長5740bで、途中、(仮称)敷根ICと(仮称)蓮台寺ICの2カ所のICを設置する。事業は国土交通省が担当する。
構造は、土工部(盛土、切土)が約2・1`、橋梁・高架が約0・8`、トンネルが約2・8`で、トンネルが49%を占める。標準横断は土工部が幅員10・5b、橋梁・高架部とトンネル部が幅員9・5b。また、環境影響評価書案に盛り込まれた廃棄物予測結果では、工事などに伴い発生する建設発生土量を約187万立方b(土工切土量約156万立方b、トンネル掘削土量約31万立方b)とし、約38万立方bを事業実施区域内で土工盛土に利用する計画。残る約149万立方bについては、事業区域外に搬出するが、公共工事の工事間流用で再利用を推進する。
審議会では、地元意見として楠山俊介下田市長が「伊豆縦貫道は”命の道”」として、早期開通への期待を述べた。
(2014/10/20)
建通新聞社 静岡支社