日本工業経済新聞社(群馬)
2014/10/17
【群馬】県地すべり防止工事士会が本年度技術講演会開く
群馬県地すべり防止工事士会(青柳剛理事長)の主催、群馬県建設技術センター(堺浩志理事長)の後援による2014年度技術講演会が16日、前橋市内の群馬建設会館で開かれ、約100人が聴講に訪れた。
冒頭、同会の小林豊副理事長が「建設業を取り巻く環境は大きく変化しているが、変わらず蓄えなければならないのは技術力。自然災害が多発する中、地すべり防止工事士の役割は、さらに高まっていくと思われる。本日は防災意識の向上、地すべり工事の重要性を認識し、われわれの存在を理解してほしい」とあいさつした。
同センターの堺理事長は「土砂災害などを踏まえると、今後は官民一体となった、より強固な取り組みが必要。そのためには、皆さま方の技術力と協力が不可欠」と強調した。
来賓には県から砂防課の山口修課長、森林保全課の井田由夫課長、農村整備課の村上行正課長がそれぞれ臨席。山口課長は「皆さまは専門知識を生かし、地すべり対策の調査や工事で活躍されている方々。本日がさらなる技術力向上につながることを期待する」と祝意を寄せ、井田課長も「災害の未然防止、災害時の対応においては技術の向上が不可欠。皆さま方には引き続き、技術力を磨いてほしい」と呼びかけた。村上課長は「地すべり対策については引き続き、皆さまからの協力を頂きながら適切に対処していく考え。皆さま方のさらなる技術の研さんと技術の継承をお願いしたい」と述べた。
講演へと移り、日本アンカー協会本部技術委員の森脇光洋氏が『グラウンドアンカー工の新管理基準について』をテーマに改定のポイントなどを説明した。
その後も休憩を挟み、山地防災研究所の櫻井正明氏が県内における山地災害の事例などを紹介した。