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日本工業経済新聞社(群馬)
2014/10/16

【群馬】県桐生土木が今月中に跨線橋橋台2基公告

県桐生土木事務所は、主要地方道大間々世良田線バイパス笠懸薮塚工区に建設する跨線橋の橋台2基を今月中に公告する。発注は、A1とA2に分割し、それぞれ関係する市道の切り回し工事を含めた形で予定しており、技術力重視タイプの総合評価落札方式適用の条件付き一般競争入札を公告する。この2工事は同バイパスの初弾工であり、2017年度の事業完了を目指し、いよいよ工事が開始される。
主要地方道大間々世良田線バイパス笠懸薮塚工区では、みどり市笠懸町鹿地内でJR両毛線をオーバーパスする1径間の橋梁(橋長32m)を架ける。線路の南側がA1、北側がA2。共に形式は逆T式の直接基礎。幅員は16・75m、高さは11・8mで、橋座は固定支承のA1の方が、可動支承であるA2と比較し、やや大きくなる。両橋台の建設地は市道に重なるため、迂回路を整備したのちに工事へと移ることになる。
上部工の形式は、単純ポストテンション床版橋。工事発注は、前後道路の進捗やJR東日本との協議を見ながらとなる。橋梁の詳細設計は、パシフィックコンサルタンツ(東京都多摩市)が作成した。
この事業の全体計画は、太田市大原町の主要地方道桐生伊勢崎線と一般県道大原境三ツ木線の大原上西交差点から北方向へバイパス道路を新設し、みどり市笠懸町鹿で整備予定の国道50号前橋笠懸道路にタッチさせる全長3400mで、暫定2車線(W約11m)を整備する。桐生土木事務所がL2940m、太田土木事務所所管がL460mを担当し、総事業費には約65億円を試算している。国道50号前橋笠懸道路は、国土交通省高崎河川国道事務所がこれから整備するため、当面は現道の国道50号やや北側あたりまでの整備を見込むほか、将来的には4車線のW22・75m(両側歩道W3・5mずつ)とする計画となっている。路線の測量設計は、跨線橋の北側を技研コンサル(前橋市)、南側を関東測量(前橋市)がそれぞれ作成した。
昨年度から用地買収が進んでおり、来年度以降も大きく事業費が道路改築工事に投入される。ルート上の大きな構造物は、この跨線橋のみ。
桐生・みどり地域には、高速道路のインターチェンジがないため、県は桐生市街地やみどり市から北関東自動車道太田薮塚インターチェンジへ達する道路の改築や改良を重点的に実施しているところ。桐生土木事務所では、大間々世良田線バイパス笠懸薮塚工区と並び、主要地方道桐生伊勢崎線阿左美バイパスにも力を注いでいる。